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プログラマーとして働くつもりがデータベースの値を調べていた

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最終更新日:2021年04月04日

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こんにちは。「Javaを復習する初心者」です。

私は30代の前半のころ、当時の仕事を辞めて、職業訓練校に通いました。学生時代にプログラミングを独学したことで、IT業界に少し興味がありました。その経験からプログラミングに関係する講座を受けました。授業の合間に就職活動をしたのですが、あまり業界のことを調べずに、なんとなくハローワークのいくつかの求人に応募しました。最初に面接に受かった会社に入りました。

今回はその会社に所属していた頃の思い出の一部分を書きました。(今は違う会社で働いています。)

面談を受ける

私が入った会社は情報システム業界の会社でした。今でもよくわかりませんが、自社でシステムの開発はしてなかったようです。その会社はあるビルの一部屋を住所にしていました。その部屋にはデスクが4つくらいあったような記憶があります。しかし、社員が何かを開発しているのを見たことがありません。

開発部という部署が存在したのかわかりませんが、そのような部署に所属するであろう人たちは、ほかの会社に送り込まれて、そこで働くという仕組みのようでした。他の会社の作業現場に参加するためには、面談を通過する必要があります。入社して数か月、会社の机で本を読んで自習していましたが、私は運良く、ある面談に合格しました。

その後、いくつかの会社の開発現場に送り込まれました。

開発作業は何月何日で終わりというが通常、決まっているようです。期限が終わる頃に、会社側は私を次の現場に送り込むため、面談の日程を伝えてきました。

面談でどこかの会社の人に自己紹介しました。私はいくつかのプログラミング言語を独学しましたが、Javaが一番詳しいので、Javaを使った開発を希望指定ました。面談相手の人の話を聞くと、作業現場で動いているシステムははJavaで作られたシステムのようでした。しかし、今回の仕事内容はデータベースの調査というものでした。どうやら、会社側はJavaが関係するから私を面談に行かせたようです。

一応、職業訓練校でデータベースにSQLを発行して、データを取得/更新/削除するということをやったことがあります。また、以前に行った作業現場でもデータベースの値を表示させるなどやったことがあります。そのことを相手に話したら、合格になりました。運が良かったのかもしれません。

データベースの調査

上記の面談に合格して、私の仕事内容はデータベースの調査になりました。調査というと大げさかもしれません。作業内容はほとんど定式化されていたため、自分がやっていたことは定められた命令を打ち込んで、その結果を上司らしき人に伝えるというものでした。その人は私の会社の人ではありません。作業現場の組織図として、私の上に名前がある人です。とにかく、私はその人に調査結果を伝えてました。

情報システムは大抵はデータベースに情報を保存するもののようです。今回関わった現場では、データベースに想定外の値が入っていることがあるらしく、その場合に画面上の表示がおかしかったり、エラー画面が出てしまったりということが起きるようでした。その原因を調べるため、最初にデータベースの値を調べる必要があるようでした。

私の仕事はデータベースの特定のテーブルの特定のレコードを調べるというものでした。SELECT文という命令を使い、画面に出てきた情報をメモするという作業です。その作業現場では定型のSELECT文が用意されていたため、それを基にして、ちょっと条件を変えて、実行するという手順でした。最初のころは、用意されたSELECT文をみて参考になった点はありましたが、そのうち、単純作業を繰り返すだけになってしまいました。数週間たったころ、将来の不安を感じました。数か月後、会社の方に連絡して、他の作業現場に行きたいという希望を伝えました。

現場から撤退したいという希望を会社に伝えた結果、次の作業現場への面談が始まりました。結局、その作業現場には半年くらい通ったでしょうか。あまり記憶はありません。最初の数週間は勉強になりましたが、作業が定式化されすぎていて、単純作業の繰り返しになってしまったのは残念です。あらかじめデータベースのスキルをより多く持っていれば、違う仕事もできたかもしれません。

就職活動で調べておけば良かった

私は30代前半でIT業界に入ったのですが、転職前の想像では、プログラミングを日々行うという仕事を想像していました。その想像と現実は全然違うことが、上記の作業現場で学ぶことができました。会社次第なのかもしれませんが、私は自分の想像していたのと大分違う会社に入ってしまったようです。

情報システムは開発が終わると運用されることになります。運用されている情報システムに対しては、保守という作業があります。上記の作業現場での仕事は保守の一環だと思います。そのような仕事もあるのだと学びました。

私が入った会社は、単独で現場に送り込むという方針らしかったようです。それ以外の意図はわかりません。データベースに触れさせたかったから、上記のような現場に送り込んだという可能性もあります。あとで段々わかってきたことですが、私が入った会社は他の会社に人員を送り込んで売上を得るという会社のようでした。会社はどのような契約で他の会社とやり取りをしていたかわかりませんが、おそらくSES(システム・エンジニアリング・サービス)という形態を利用していたのだと思います。私の知る限り、従業員それぞれが単独でどこかの現場に行っていたようでした。

いくつかの作業現場で働きましたが、チームで作業現場に参加している会社もあるようでした。そのような会社は何人かまとまって面談に来ていました。

後悔していること

就職活動の時点で、会社がどのような方針なのか面接で、質問すれば良かったと思います。例えば、以下のようなことを面接官に聞けばよかったです。

  • 単独で開発現場に参加することがあるか
  • チームの一員として開発現場に参加できるか

私が所属した会社は単独で開発現場に参加している人がほとんどだったように思えます。自分が体験したデメリットとしては、技術的な相談する相手がいないことです。グーグル検索をして何とか対処してきましたが、相談する相手がいる方が精神的な負荷は少ないと思います。また、インターネットに繋がっているパソコンで作業が出来るとは限りませんでした。上の方でデータベースの値を調べる作業を書きましたが、その時に使うパソコンはインターネットに繋がっていませんでした。セキュリティを確保する関係でこの状況は良くあることのようです。

ここまで色々書きましたが、そもそもの反省点として、就職先を妥協してしまったというのが一番大きい気がします。私が関わった業界はIT業界の中のSI業界というところだったようです。「SI業界 SES」で検索すると詳しく書いてあるページが多くヒットします。はっきりと確認できたわけではありませんが、この業界は多重構造を成しているようです。私が所属していた会社は、この多重構造の底の部分で活動している会社のようでした。

なお、私が入社した時、同期はいませんでした。この時点で多重構造の何処の位置で働けるか、決まってしまったのかもしれません。同じ会社に数年間所属し、他の会社で働きました。しかし、多重構造の底から登っていくことが出来ず、会社を辞めることになりました。今はSI業界では働いていません。

もしかしたら、転職を繰り返してステップアップしていく方法があったのかもしれません。私の場合はSI業界から離れるという選択をしました。とにかく、最初に就職する会社は慎重に選んだ方が懸命だと思います。

以上、参考になれば幸いです。